圧力計・検出スイッチ
8mm幅流量センサ
ノンリニアタイプの小型流量センサ
特長
小型ワークの吸着確認に最適。
超小型・超軽量。
幅:8.5mm、高さ:24mm、長さ:41mm、質量:10.7g(φ4mm ワンタッチ継手付の場合)
吸着確認に最適。
吸着確認に最適なノンリニア特性の流量センサ。
⇒使用例
・小型ワークの吸着などパッド径が小さく圧力センサでは検出が難しい場合。
・真空配管が長く圧力センサでは検出が難しい場合。
・圧力差を確保するために真空流量を絞っており吸着検出までのタクトが伸びてしまう場合。
豊富な接続方法。
①~④をラインナップ。
しかも、各継手(接続形状)の組合せも可能。
取付方法は、3種類。
吸着搬送用途に最適な双方向タイプをラインナップ。
双方向タイプは、吸着時、破壊時の確認が可能な為、吸着搬送用途に最適です。
仕様
共通仕様
使用流体 | 清浄空気(JIS B 8392-1、1.1.1~1.6.2)、窒素 |
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使用圧力範囲 | -0.09~0.2 MPa |
保証耐圧力 | 0.3 MPa |
使用周囲温度・湿度 | 0~50℃、80%RH以下 |
使用流体温度 | 0~50℃(結露なきこと) |
保存温度範囲 | -20~60℃(結露なきこと) |
応答性 | 5ms以下(流量レンジ:10Lタイプは8ms以下) |
消費電流 | 30mA以下 |
電源電圧 | DC24V±10% リップル1%以下 |
流れ方向:双方向タイプ アナログ出力精度
直線性 | ノンリニア特性 アナログ出力1~5V |
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圧力特性 | ±5% F.S.以下(-0.09~0.2MPa、25°C、0.1MPa 基準) |
温度特性 | ±0.3% F.S. /℃以下(0~50℃、25℃基準) |
再現性(繰返し精度) | ±2% F.S.以下 |
電源電圧変動 | ±2% F.S.以下(DC24V±10%) |
※)流量:0の時、 3Vを示し、コネクタを右側にし、本体を見て流体を右に流した場合、5Vに変化します。
流れ方向:片方向タイプ アナログ出力精度
直線性 | ノンリニア特性 アナログ出力1~5V |
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圧力特性 | ±10% F.S.以下(-0.09~0.2MPa、25°C、0.1MPa 基準) |
温度特性 | ±0.6% F.S. /℃以下(0~50℃、25℃基準) |
再現性(繰返し精度) | ±2% F.S.以下 |
電源電圧変動 | ±2% F.S.以下(DC24V±10%) |
※)流量:0の時、 1Vを示し、コネクタを右側にし、本体を見て流体を右に流した場合、5Vに変化します。
適用サイズ
チューブサイズ
ワンタッチ継手
ミリサイズ(mm) | φ1.8, φ2, φ3, φ4 |
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バーブ継手
適用チューブ外径x内径(mm) | φ6xφ4 |
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適用継手サイズ
ミリサイズ(mm) | φ4, φ6 |
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ネジサイズ
メートルメネジ | M5x0.8 |
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特性グラフ
回路図
注文案内
注文形式(例)
コネクタケーブル単体の注文形式
取付ホルダ単体の注文形式
個別注意事項
警告
1.爆発性ガスの雰囲気中では、絶対に使用しないでください。防爆構造ではありませんので、爆発火災を起こす可能性があります。
2.亜硫酸ガスなどの腐蝕性ガス雰囲気では使用しないでください。
3.引火性の流体には絶対に使用しないでください。
4.配線は電源を切った状態で行ってください。
5.交流電源とは絶縁された定格内のDC安定化電源を使用してください。絶縁されていない電源は、感電の危険があります。安定化されていない電源では、電圧のピーク値が定格を超え、本製品を破損させたり、精度を悪化させる場合があります。
注意
1.計量法に適合していませんので、商取引には使用しないでください。工業用センサとして使用してください。
2.本製品を吸着確認などでご使用の場合は吸入側の上流に必ずエアフィルタを取付け、異物の吸入を防止してください。
3.本製品を吸着確認などでご使用の場合は大気の露点と本製品の周囲温度を考慮して、配管内で結露しない条件でご使用ください。
4.吸気などの真空用途で使用する場合、ワンタッチ継手部付近での曲げを行わないでください。ワンタッチ継手付近のチューブに応力が加わる場合はインサートリングをチューブに挿入後、ワンタッチ継手へ差込んでご使用ください。
5.製品を使用時および搬送時に、100m/sec<sup>2</sup>以上の振動および衝撃を加えると流量-出力特性が変動したり、ホルダから製品が脱落することがありますので、過度の振動および衝撃を加えないようにしてください。
6.本製品および配線は、強電線などのノイズから極力離して設置してください。
7.サージ電流、逆流電流が発生した場合、破損の恐れがあるためご注意ください。
8.リード線に繰り返しの曲げや引張り力が加わらないようにしてください。断線の原因となります。
9.本製品は外力が加わると流量出力が変動する場合があります。お使いの際には製品を挟み込むなどの外力が加わらないようにしてください。
10.ご使用中にコネクタ部へ応力が加わらないようにしてください。内部基板・ボディが変形して出力変化や、外部漏れの原因となります。
11.周囲温度、流体温度は 0~50℃の範囲内でご使用ください。なお、温度範囲内であっても周囲温度、流体温度が急激に変化し結露が発生する場所では使用しないでください。
12.最高使用圧力以上または最低使用圧力以下、使用流量範囲外での使用は故障の原因となりますので、仕様範囲内にてご使用ください。
13.水分、塩分、塵埃および切り粉がある場所、加圧、減圧環境下では設置しないでください。温度変化の激しい場所や、高湿度の環境では本体内部に結露による障害を発生する恐れがありますので使用できません。
14.適用流体は空気、窒素ガスです。それ以外の流体では仕様を保証できませんので使用しないでください。
15.塩素、硫黄、酸などの腐蝕成分を含まない乾燥気体で、かつダストおよびオイルミストを含まない清浄気体をご使用ください。
16.コンプレッサからの圧縮空気には、ドレン(水、酸化オイル、異物など)が含まれていますので、センサの一次側(IN側)にフィルタ、エアドライヤおよびオイルミストフィルタを取付けてご使用ください。なお、センサ内のメッシュ(金網)は、配管中の流れを整流するためのものです。異物を取除くためのフィルタではありませんので、必ずフィルタを設置してください。
17.センサの一次側(IN側)にバルブを使用する場合は、禁油仕様のバルブをご使用ください。なお、バルブによっては摩耗粉が発生する場合がありますので、フィルタを取付けてご使用ください。
18.出力精度は、温度特性の他に通電による自己発熱の影響も受けます。ご使用時は、スタンバイ時間(通電後5分以上)を設けるようにしてください。
19.1年間に一度以上は点検を行い、正常に動作することを確認してください。出力電圧は、当社測定条件での初期値から、片方向タイプにて±6%F.S.以下、双方向タイプにて±3%F.S.以下変化する場合があります。(当社信頼性試験結果における変化量定義です。)定期的に動作確認することを推奨いたします。
20.ケースの材質は樹脂です。汚れなどを取るために、溶剤、アルコール、洗浄剤などは使用しないでください。樹脂を侵す恐れがあります。
圧力計・検出スイッチシリーズのよくある質問
表示タイプとして、アナログとデジタルの2種類があり、許容差の表記が異なります。
例えば、精度表示が2%の場合は以下のようになります。
1)アナログ表示の精度
±2% F.S.
F.S.とは、フルスケールの略で、測定範囲のことです。
これがセンサ自身の精度であり、許容差を表します。この場合、測定範囲×±2% となります。
(許容差(精度幅=2%)は測定値に関わらず一定の値です。)
以下の3種類の表示精度±2% 1digitと同じです。
しかし、測定範囲がそれぞれ異なるため、±2%の値も変わってきます。
VUS-31R-N(連制圧:-100.0~100kPa)
VUS-31-N(負圧:-101.3~0kPa)
SEU-31R-N(正圧:0~1MPa)
それに加え、以下の±1digit(表示最小値)が発生します。
2)デジタル表示の精度
±2% F.S. ±1 digit
digit(デジット)とは、デジタル機器の特性(分解能)上、生まれるものです。
1digitは、表示できる最小の値となります。(表示倍率分解能を確認してください)
測定値の最小桁が0.01の位の場合、±0.01の許容差(精度幅)となるため、測定範囲×±2%へさらに±0.01した数値が許容差となります。
分離型表示器に圧力が表示されない時、以下をご確認ください。
1)
コネクタのケーブルの繋ぎ方(配線)の間違い
2)
センサヘッドが「アナログ出力タイプ」であるか
(圧力表示器は「スイッチ出力タイプ」のセンサヘッドとは併用できませんのでご注意ください)
3)
センサタイプ設定がセンサヘッドの定格圧力範囲(センサ入力仕様)と一致しているか
センサタイプ設定(「C-1(連成圧)」「C-2(正圧)」「C-3(負圧)」)が、お使いのセンサヘッドの定格圧力範囲(センサ入力仕様)と一致しているかご確認ください。これと異なるセンサタイプ設定を行うと、正しい数値が表示されません。
SED-31のセンサタイプ設定と推奨するセンサヘッド(参考:弊社カタログより抜粋)
「C-1(連成圧)」 VUS11-□AR
「C-2(正圧)」 VUS11-□A、VUS12-□A
「C-3(負圧)」 SEU11-□A
※)
センサヘッドの破損
センサヘッドおよび表示器の供給電源(V)以上の電圧を加えてしまうと、センサヘッドと表示器が破損し、結果、圧力表示器に圧力が表示されなくなるケースもあります。必ずセンサヘッドの供給電源(V)の範囲内でご使用ください。
出力方式および使用用途の違いです。
アナログ式
圧力を検知し、それに応じた電気信号(電圧・電流)を出力します。
常に圧力に応じた電気信号を出力します。
そのため、圧力の確認、圧力の変化を見て装置が正しく作動しているかを確認したいなど、圧力の確認・管理に使用します。圧力の増減に応じて出力が変化するので、ディスプレイに圧力の波形を表示することも可能です。
スイッチ式
設定した圧力値を超えた(下回った)ことを検知し、スイッチ出力※します。
(設定した圧力に達しないと出力されません。)そのため、使用用途としては、タンクの圧力が設定値以上になったらバルブを止めたい、吸着搬送中にワークが吸着したら真空度が設定値以上になったら装置を動かしたい…といった際に、回路全体の動きを制御するためのスイッチとして使用します。
※)
スイッチ出力とは、電圧や電流を信号として出力するアナログ式と違い、内蔵されているトランジスタ(増幅、またはスイッチ動作をさせる半導体素子のこと)のON・OFF(スイッチ)作用で出力を表現します。
この出力方式は、NPNオープンコレクタと、PNPオープンコレクタの2種類があります。
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