真空関連機器
真空用フィルタVFL
真空ポンプや大流量真空発生器向け真空用フィルタ。
特長
真空ポンプや大流量真空発生器向け真空用フィルタ。
流量:360L/min[ANR]の大容量タイプ真空用フィルタ。
吸引時に吸込まれるダストや塵を除去し真空ポンプや真空発生器を保護。
用途に合わせて濾過度を4種類から選択可能。
濾過度:1μm、5μm、10μm、200μm。
接続形状は3種類を用意。
接続形状には、管用テーパメネジ、管用平行メネジ、ワンタッチ継手を用意。
本体材質が樹脂のため軽量。
仕様
使用流体 | 空気 |
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使用圧力範囲 | -101~0kPa |
濾過度(※1) | 1,5,10,200μm(捕集効率:95%) |
使用温度範囲 | 0~60℃(凍結なきこと) |
濾過面積 | 64.4cm2 |
処理流量(※2) | 360L/min[ANR] |
ボウル貯容量 | 90cm3 |
真空破壊圧力(※3) | 0.1MPa以下 |
※1)当社測定条件によります。
適用サイズ
チューブサイズ
ミリサイズ(mm) | φ10, φ12, φ16 |
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ネジサイズ
管用テーパメネジ | Rc3/8, Rc1/2, Rc3/4 |
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管用平行メネジ | G3/8, G1/2, G3/4 |
特性グラフ
構造図
形状・価格一覧
オプション・メンテナンス品
個別注意事項
警告
1.本製品は防爆構造ではありませんので、真空破壊を目的とした瞬間的な加圧以外の正圧印加はしないでください。本体の破損により人体への負傷の危険性があります。
2.ボウル材質はポリカーボネートです。下表に表した化学薬品の使用、あるいは雰囲気内での使用は避けてください。ボウルの破損により人体への負傷の危険性があります。
注意
1.本製品のフィルタエレメントは定期的に保守点検を行ってください。エレメントの目詰まりにより性能低下、またはトラブルが発生する原因となります。エレメントの交換作業はデジタルカタログの「ボウル内のダストの除去及びフィルタエレメントの交換方法」をよく読み、フィルタの内圧を大気状態にして安全を確認の上行ってください。
2.ダストの除去及びエレメントの交換後、ボウルを確実に固定し真空の漏れがないことを確認してください。
3.配管の接続は外観寸法図、または本体のエア流れ方向の矢印を確認の上行ってください。逆接続はフィルタ機能が満足できません。
4.ダスト、または水分の貯容はボウルに記載されている「MAX.DRAIN LEVEL」以下としてください。貯容物がエア流により巻上げられ、フィルタエレメントの寿命を著しく低下させる可能性があります。
5.本製品の各ポートに管継手を締付ける際は、各ポートの六角部を適切な工具により把持し、共回りしないように締付けてください。また締付トルクは下表のトルクを参照し、漏れのないよう締付けてください。
6.製品を設置、固定する際はボウルを下向きかつ垂直に取付けてください。
7.ブラケット及び製品の固定ネジは、定期的に増締めを行ってください。
真空関連機器シリーズのよくある質問
圧力の表し方は2種類あり、「絶対圧」と「ゲージ圧」によるものがあります。
絶対圧
絶対真空の圧力を0基準にした圧力が「絶対圧力」です。
空気圧の流量計算などに使用されます。
単位の最後に「abs」がつきます(例:10 kPa abs)
ゲージ圧
計測場所、計測時の大気圧を圧力0として測った圧力が「ゲージ圧力」です。
大気圧を基準に、1cm2の面積にどれだけの圧力がかかっているかを表します。一般的な圧力計に使われる圧力です。大気圧より高いゲージ圧を「正圧」、低い圧力を「負圧」と呼びます。
トルは、SI単位であるパスカル(Pa)(ヘクトパスカル(hPa))が使用される前に、汎用的に使われていた圧力や真空度を表す単位です。(絶対真空は0Torr、標準大気は760Torrとなります)
トルは「水銀柱ミリメートル (mmHg)」 と同じ単位の別名でもあり、非SI単位ですが、現在も多くの分野で使用されています。
1Torr = 133.32Pa、
1気圧 = 1013hPa = 1.01325x105 Pa = 760Torr
※) パスカルは、天気予報で使われるヘクトパスカルの1/100。
真空用フィルタを取付けた場合の圧力損失は、以下のリンクからご覧ください。
なお、取付フィルタ自体の圧力損失、ご使用時の目詰まり状態によって吸込流量と真空到達速度が変化しますので、エレメント交換など、定期的なメンテナンスが必要です。
※) メンテナンス用にエレメント単体でのご購入も可能です。(VFU、VFB、VFR用)
集中排気と大気開放は、排気方法の違いとなり、真空ラインの用途により選択可能です。
真空回路用
サイクロン効果とフィルタにより、ダスト・水滴が取除かれたエアを出口(継手)側へ排出。
一般的なインラインフィルタと同様に、機器と機器の間に設置するタイプです。
使用例1
ユニオンタイプより容量が大きいためダストを多く集積でき、メンテナンス回数などが減らせます。
真空ポンプなどに使用する場合は、真空ポンプの吸気側に設置してください。
※) この時、エアタンクを併用することで、真空エアの脈動低減が可能です。
排気回路用
サイクロン効果とフィルタによりダスト・水滴が取除かれたエアを、直接大気(外気)へ排出。
排気の末端に設置します。ダスト集積の目的以外にも、粒体・粉体搬送用の真空発生器VRLと併用し、エアの中の粉体(粒体)の収集にも使用可能です。
使用例2
取りきれなかった細かなダストは大気に飛散しますので、クリーン環境などには適しません。
取れません。
真空用フィルタは、空気中のゴミ・塵などを除去するもので、水分の除去はできません。
ろ過面積が大きい方がゴミ・塵を除去する面積が大きいので、エレメントのメンテナンスサイクルが長くなります。使用する環境雰囲気、装置の仕様などを考慮し選定してください。
この商品に関するお問い合わせ
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