真空発生器総合タイプ
真空発生器総合タイプVG
真空スイッチ・真空破壊バルブなどをユニット化。
使用目的に応じたタイプが選定可能。
特長
真空スイッチ・真空破壊バルブなどをユニット化。
使用目的に応じたタイプが選定可能。
真空スイッチ・真空破壊バルブなどをユニット化。 使用目的に応じたタイプが選定可能。
真空スイッチは、3種類を用意。
スイッチ出力+アナログ出力、2点スイッチ出力、および安価なアナログ出力のみの3タイプを用意。
仕様
基本仕様
使用流体空気 | (JIS B 8392-1:「等級1.2.1~ 2.4.3」準拠) |
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使用圧力範囲 | 0.25~0.7MPa |
使用温度範囲 | 5~50℃(ただし、凍結なきこと) |
使用湿度範囲 | 35~85%RH(ただし、結露なきこと) |
耐振動性/耐衝撃性 | 50m/s2以下/150m/s2以下 |
保護構造 | IP40相当 |
給油 | 不要 |
耐圧性(エア供給回路) | 1.05MPa |
耐圧性(真空回路) | 0.2MPa |
※)耐圧性は、単に「製品が破損しない圧力」を表現するものであり、製品が正常に使用できる圧力とは異なります。
電磁弁仕様(DC24V仕様)
定格電圧 | DC24V ±10% |
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消費電力 | 1.2W(LED付) |
サージ保護回路 | 有り(バリスタ) |
動作表示灯 | 通電時、赤色LED点灯 |
手動操作 | ノンロックプッシュ式 |
電磁弁仕様(AC100V)
定格電圧 | AC100V ±10% |
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消費電力 | 1.5VA(LED付) |
サージ保護回路 | 有り(ブリッジダイオード) |
動作表示灯 | 通電時、赤色LED点灯 |
手動操作 | ノンロックプッシュ式 |
真空発生用主弁仕様
作動方式 | パイロットバルブによる間接作動 |
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弁機能 | ノーマルクローズ |
応答時間(OFF→ON) | 12msec (DC24V仕様)/15msec (AC100V仕様) |
応答時間(ON→OFF) | 20msec (DC24V仕様)/27msec (AC100V仕様) |
※)応答時間は、0.5MPa・定格電圧(100%)供給時の値です。
真空破壊用主弁仕様
作動方式 | 直接作動 |
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弁機能 | ノーマルクローズ |
応答時間(OFF→ON) | 3.5msec(DC24V仕様)/8msec(AC100V仕様) |
応答時間(ON→OFF) | 3msec(DC24V仕様)/14msec(AC100V仕様) |
※)応答時間は、0.5MPa・定格電圧(100%)供給時の値です。
フィルタ仕様
エレメント材質 | PVF(ポリビニールホルマール) |
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濾過度(※) | 5μm(捕集効率:95%) |
フィルタ表面積 | 1,130mm2 |
※)当社測定条件によります。
真空破壊機能
破壊エア流量 | 0~7L/min[ANR](0.5MPa供給時) |
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※)真空破壊エア流量は、真空側配管の径や長さ(配管抵抗など)により変わります。
圧力表示無し圧力センサ仕様(-NA:1点スイッチ、1点アナログ出力)
定格電圧 | DC12~24V ±10%(リップルP-P 10%以下) |
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消費電流 | 17mA |
圧力検出方法 | 拡散半導体圧力センサ |
耐圧性 | 0.2MPa |
スイッチ出力・出力方式 | NPNオープンコレクタ(30V 80mA以下 残留電圧0.8V以下) |
スイッチ出力・出力点数 | 1点 |
スイッチ出力・設定圧力範囲 | 0~-100(kPa) |
スイッチ出力・動作精度 | ±3%F.S.(基準温度25℃) |
スイッチ出力・応差 | 設定値の約1~15% |
スイッチ出力・動作表示 | 出力ON時、赤色LED点灯 |
アナログ出力・出力電圧 | 1~5V |
アナログ出力・ゼロ点電圧 | 1 ±0.1V |
アナログ出力・スパン電圧 | 4 ±0.1V |
アナログ出力・出力電流 | 1mA以下 |
アナログ出力・温度特性(ゼロ点) | ±0.1%F.S./℃(基準温度25℃) |
アナログ出力・温度特性(スパン) | ±0.1%F.S./℃(基準温度25℃) |
アナログ出力・直線性 | ±0.5%F.S. |
※)圧力の繰返し印加に伴う「ゼロ点電圧」、「スパン電圧」、及び「スイッチ出力設定値」の変化量は、±3%F.S.を許容範囲とします。
圧力表示無し圧力センサ仕様(-NW:2点スイッチ出力)
定格電圧 | DC12~24V ±10%(リップルP-P 10%以下) |
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消費電流 | 25mA |
圧力検出方法 | 拡散半導体圧力センサ |
耐圧性 | 0.2MPa |
スイッチ出力・出力方式 | NPNオープンコレクタ(30V 80mA以下 残留電圧0.8V以下) |
スイッチ出力・出力点数 | 2点 |
スイッチ出力・設定圧力範囲 | 0~-100(kPa) |
スイッチ出力・動作精度 | ±3%F.S.(基準温度25℃) |
スイッチ出力・応差 | 2%F.S.(固定) |
スイッチ出力・動作表示 | SW1:出力ON時、赤色LED点灯 |
スイッチ出力・動作表示 | SW2:出力ON時、緑色LED点灯 |
※)圧力の繰返し印加に伴う「ゼロ点電圧」、「スパン電圧」、及び「スイッチ出力設定値」の変化量は、±3%F.S.を許容範囲とします。
圧力表示無し圧力センサ仕様(-A:1点アナログ出力)
定格電圧 | DC12~24V ±10%(リップルP-P 10%以下) |
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消費電流 | 15mA |
圧力検出方法 | 拡散半導体圧力センサ |
耐圧性 | 0.2MPa |
アナログ出力・出力電圧 | 1~5V |
アナログ出力・ゼロ点電圧 | 1 ±0.1V |
アナログ出力・スパン電圧 | 4 ±0.1V |
アナログ出力・出力電流 | 1mA以下 |
アナログ出力・温度特性(ゼロ点) | ±0.1%F.S./℃(基準温度25℃) |
アナログ出力・温度特性(スパン) | ±0.1%F.S./℃(基準温度25℃) |
アナログ出力・直線性 | ±0.5%F.S. |
※)圧力の繰返し印加に伴う「ゼロ点電圧」、「スパン電圧」、及び「スイッチ出力設定値」の変化量は、±3%F.S.を許容範囲とします。
適用サイズ
真空ポートチューブサイズ
ミリサイズ(mm) | φ4, φ6 |
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エア供給ポートチューブサイズ
ミリサイズ(mm) | φ4, φ6 |
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真空特性グラフ
注文案内
注文形式例
個別注意事項
警告
1.各部のネジはデジタルカタログを参照し、適正トルクで締付けてください。製品取付けの締付トルクは「固定方法」に、ユニットの締付トルクは「4.交換エレメント」に記載しております。適正なトルクで締付けないと、エア漏れ、製品の脱落、製品各部破損の原因となります。
真空発生器総合タイプシリーズのよくある質問
真空の発生源としては、一般的な方式として「真空ポンプ」と「真空発生器(エジェクタ)」に大別されます。
真空ポンプはモータで動くため圧縮エアが不要。一方、真空発生器は真空を作るのに圧縮エアを必要とします。
真空ポンプ
メリット:高真空が得られ、多量の真空源が必要な場合はランニングコストが安い。
容器から気体を吸い出すことで真空度を上げる装置です。
コンプレッサのように吸い込み口から入った気体を回転(または往復運動)により圧縮し、大気へ排出します。この過程の中で真空が作られます。到達真空圧力と実行排気速度に応じた種類があります。
真空発生器と比べると、装置が大きくなりイニシャルコストがかかります。一般的には、定期的なメンテナンスが必要です。※1
真空発生器(エジェクタ)
メリット:機械的な可動部がなく、小型。手軽に取付けられる。
ノズルで絞られて高速放出した圧縮エアが空気を引き込むことで真空を発生させる装置です。
自動組立機などの小型の装置を安価でコンパクトに製作できる半面、真空度と真空流量を得るためには、圧縮エアの使用量が大きくなる場合もあり、ランニングコストへの注意が必要です。
間欠的に使用する場合や、短時間使用する場合、真空を使用する個所が少ない所では、手軽に真空が得られるため便利です。※2
※1) ピスコが独自開発したロータリ真空ポンプは、使用条件・環境にもよりますが、約30,000時間メンテナンス不要で、ランニングコストが抑えられ、真空ポンプから出る騒音や発熱、発塵も抑えられる、環境にやさしい「省エネ対応品」です。
※2) ピスコの真空発生器は、小型で取付け場所が自由な単体タイプと、システム全体のコンパクト化、合理化ができる総合タイプ(真空発生用電磁弁、真空破壊用電磁弁、絞り弁、真空スイッチ(圧力センサ)、フィルタを一体化)があります。
FVUS011-NWや、FVXS-DW-1は、製品自体の形式ではなく製品に搭載された「センサ」の形式となります。製品の正式な形式は、本体にレーザーマーキング(またはラベリング)されています。FVUS011-**は真空発生器VK、FVXS-**は真空発生器VX(真空ポンプ対応ユニットVXP/VXPT)に搭載されたセンサの形式となります。
弊社の真空発生器総合タイプ(真空ポンプ対応ユニット)の形式は「V」から始まる形式となります。(VG…、VQ…など)
センサ形式は、FV…などで始まる形式で【PRESSURE SWITCH】と書かれている場合もあります。
センサ形式は、センサ付仕様のみに記載されています。
真空発生器総合タイプ(真空ポンプ対応ユニット)の形式およびセンサ形式の識別は、以下の写真を参考にしてください。
真空発生器VK(単体タイプ)
真空発生器VK(マニホールドタイプ)
マニホールドの場合、製品形式(VKM…)はブロックプレートの後側に記載されています。
真空発生器VX(真空ポンプ対応ユニットVX/VXP)(単体タイプ)
真空発生器VX(真空ポンプ対応ユニットVX/VXP)(マニホールドタイプ)
マニホールドの場合、製品形式(VXM…)はブロックプレートの後側に記載されています。
その他の真空発生器総合タイプ
排気エアを大気に開放しないタイプの「集中排気型」と、サイレンサの設置をおすすめしています。
ただし、集中排気のチューブ長を長くしすぎるなど、スムーズな抵抗のない配管が行われない場合は排気抵抗となり、真空度の低下になりますので注意が必要です。
それぞれ特性が違います。
Hタイプ
高真空度形(定格供給圧力※:0.5MPa)
Lタイプ
大流量形(定格供給圧力※:0.5MPa)
Eタイプ
低供給圧力高真空度形(定格供給圧力※:0.35MPa)
真空度を高くしたい場合はHタイプ、吸込流量を多くしたい場合はLタイプ、供給エアを節約したい場合はEタイプがおすすめです。(細かな真空度、吸込流量はノズル径の選定で決定されます)
※)
定格供給圧力とは
定められた条件下で性能を保証でき、設計及び使用上の基準となる供給圧力(真空発生器の供給する圧力)のことです。到達真空度は、定格供給圧力値付近が最大となります。
Hタイプでは、以下のグラフの通り、0.5MPa付近の到達真空度が高いことがわかります。(真空発生器 単体タイプ VHH07(ノズル径07:φ0.7mm)の場合)
真空発生器 総合タイプVJが最適です。この機種は、従来の真空破壊エアの流量制御に圧力制御の機能を付加しているため、真空破壊時のワークの吹き飛ばしを防止できます。
また、真空破壊ユニットVLFを使用すれば、VJ以外の真空発生器でも同様の制御をすることが可能です。
真空発生器をワークへ近づけて配管容積を小さくし、小径ノズルを使用すると消費流量を削減できます。(ただし、小径ノズルにすることで吸込流量は減少しますので、到達時間、タクトなどに注意が必要です)
小径ノズルは以下のようなラインナップがあります。
ノズル径φ0.3mm
真空発生器単体タイプ VUM、VC・VM
ノズル径φ0.4mm
真空発生器単体タイプ VUM、VC・VM、真空発生器総合タイプ VN
小径ノズル選択以外にも、各機種の真空特性「E」タイプ(低供給高真空度形)の使用をおすすめします。
低い供給圧力で、高真空を得ることができます。
さらに、真空発生器 総合タイプVQの二段ノズルタイプ、ツインノズルタイプが消費流量軽減に効果的です。
この2種類は、大流量でも省エネできるのが特長です。
二段ノズルタイプ
2つのノズル(ディフューザ)で吸込むため、従来のシングルタイプと比べ、消費流量はそのままで吸込流量は約40%アップ。
二段ノズルタイプ 動画
ツインノズルタイプ
吸着時(真空立ち上がり)は大口径ノズルで吸込みますが、ワーク搬送時(ワークを吸着している時)は小口径ノズルに切替わるため、吸着中の消費流量を節約できます。特に、吸着・搬送時間が長い使い勝手には最適です。
ツインノズルタイプ 動画
製品名や外観が似ていますが、使用用途・目的が異なります。
真空発生器 総合タイプは、圧縮エアを供給することにより真空エアを発生させて制御を行う機器です。
一方、真空ポンプ対応ユニットは真空発生はせず、真空ポンプ等の別の真空源の真空エアを使用して、真空エアを制御する機器です。(ただし、破壊エア回路のパイロットバルブを駆動させるための圧縮エアの供給は必要です。)
また、ピスコの真空発生器には、小型で取付けやすい単体タイプもあります。(ただし、制御機能はありません。)
性能が出ない場合、以下の原因が考えられますので、一度ご確認ください。
1)供給エアの確認
供給エア量、エア圧力が十分かご確認ください。
2)ノズルの目詰まり
ノズルに異物が詰まっている場合、フラッシングを行い詰まりを解消してください。
3)真空フィルタ(吸込側)またはサイレンサ(排気側)の目詰まり
フィルタに目詰まりがある場合は交換してください。
真空発生器は、真空特性(H・L・Eタイプ)ごとに定格供給圧力が設定されています。
この定格供給圧力は真空発生器作動時に確保が必要なエアの圧力であり、この圧力に満たない場合、特定の供給圧力で異音が発生する場合があります。
真空発生器から異音が発生している場合、真空特性が不安定になり、センサでの圧力検出に影響を与えるなどトラブルの原因になる可能性があります。供給圧力が定格供給圧力を下回らないよう、再設定を行ってください。(製品仕様値は、真空発生器作動時の値となります)
バルブを操作しない状態(ノーマル位置)での、バルブの位置を示します。
ノーマルクローズタイプ(略称N.C.)
ノーマル位置が常時閉。操作(または通電)すると開きます。
ノーマルオープンタイプ(略称N.O.)
ノーマル位置が常時開。操作(または通電)すると閉じます。
弁を操作しない状態で、入口と出口が通じています。
真空発生器VRLが最適です。吸気ポートと排気ポートが一直線の構造のため、チューブを通しワーク移送が可能です。
切粉やセラミック粉など、粒体、粉体、繊維などの搬送に適しており、さらに、大流量(50L~300L)が確保できるため、真空パッドと併用することで段ボール、紙、発泡材、織物などの通気性の高いワークなどの吸着搬送にも使用可能です。真空用フィルタ VFRを排気側に取付ければ、搬送したワークを集積可能です。
真空発生器VRLは、食品業界では乾燥パセリの吹きつけなどの搬送実績があります。
※) 粒体、粉体、繊維などを搬送する場合は条件により使用できないことがありますので、最寄りの営業所に一度お問い合わせください。
圧力の表し方は2種類あり、「絶対圧」と「ゲージ圧」によるものがあります。
絶対圧
絶対真空の圧力を0基準にした圧力が「絶対圧力」です。
空気圧の流量計算などに使用されます。
単位の最後に「abs」がつきます(例:10 kPa abs)
ゲージ圧
計測場所、計測時の大気圧を圧力0として測った圧力が「ゲージ圧力」です。
大気圧を基準に、1cm2の面積にどれだけの圧力がかかっているかを表します。一般的な圧力計に使われる圧力です。大気圧より高いゲージ圧を「正圧」、低い圧力を「負圧」と呼びます。
トルは、SI単位であるパスカル(Pa)(ヘクトパスカル(hPa))が使用される前に、汎用的に使われていた圧力や真空度を表す単位です。(絶対真空は0Torr、標準大気は760Torrとなります)
トルは「水銀柱ミリメートル (mmHg)」 と同じ単位の別名でもあり、非SI単位ですが、現在も多くの分野で使用されています。
1Torr = 133.32Pa、
1気圧 = 1013hPa = 1.01325x105 Pa = 760Torr
※) パスカルは、天気予報で使われるヘクトパスカルの1/100。
この商品に関するお問い合わせ
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