手動弁
SUS316相当ボールバルブ(30タイプ)
接液部にSUS316相当(SUS316またはCF8M)を使用。
薬品、混合ガスの使用が可能。
3ピース、フルボアタイプ。
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流路に銅を主成分とする金属材料を使用していません。
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シールゴム材質にHNBRまたはFKMを使用しています。※)一部商品は流路のみの対応となります。
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組立時に油を使用しません。
特長
SUS316相当製ボールバルブ。3ピース、フルボアタイプ。
接液部にSUS316相当(SUS316またはCF8M)を使用。薬品、混合ガスの使用が可能。 3ピース、フルボアタイプ。
ハンドル固定のステムが外れない構造。
本体からのステムの外れを防止。
取付方向の制限なし。
入出力をどちらの方向でも取付可能。
使用部品は全て禁油仕様。
意図的な銅系材料不使用。
フルボアタイプの為、流量損失が少なく更なる流量UPを求める用途に最適。
3ピース構造により増締めによるメンテナンス性向上。
過酷な条件下でも使用可能。
最高使用圧力:6.9MPa。
仕様
使用流体 | 空気、窒素・ヘリウムなどの不活性ガス(毒性のない物)、水・液体(条件有※1)、その他薬品など(条件有※1) |
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最高使用圧力(※2) | 6.9MPa(-29~38°C) |
使用真空圧力 | -101 kPa |
使用温度範囲(※2) | -29~+232ºC(流体の凍結なきこと) |
警告
※1)使用流体が水、液体の時は、下記の条件を必ず守ってください。
水、液体使用の際は、サージ圧力を温度別の最高使用圧力以下に抑えてご使用ください。
異物や汚染物が混入していない日本国内の一般水道水は使用可能です。その他の水を使用の場合は実機評価にてご確認ください。
薬品、混合ガスなどにつきましては、使用条件により当社仕様の適合が異なる場合がありますので確認の上ご使用ください。
薬品、混合ガスなどにつきましては、バルブに使用されている材質に影響を与えない物に限ります。
※2)使用温度により、最高使用圧力が異なります。ご使用の際は、必ず下記の「使用温度と最高使用圧力の関係図」を参照し、その範囲内でご使用ください。
ポート数
2ポート |
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適用サイズ
メネジサイズ
管用テーパネジ | Rc1/4, Rc3/8, Rc1/2 |
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構造図
形状・価格一覧
個別注意事項
警告
1.使用流体が薬品、溶剤、混合ガスなどの場合は耐薬品性を確認の上ご使用ください。使用条件によりバルブの破損、漏れの原因となる可能性があります。
2.使用流体が水、液体の時に仕様に記載された条件全てを満足しない場合は、使用しないでください。バルブの破損、漏れの原因となる可能性があります。
3.揺動や衝撃を受ける条件下では使用しないでください。バルブの破損、漏れの原因となる可能性があります。
4.ご使用の前には必ず石鹸水などを使用して漏れがないことを確認してください。
5.設置後も設置した設備の使用頻度・温度・流速・圧力・流体の種類などの環境を考慮した頻度で定期的に漏れ検査・メンテナンスを実施してください。酸欠などの人命に関わる危険性があります。
6.高温時や圧力を印加した状態での増締めはしないでください。変形や破損を招き流体の噴出・バルブの破損の原因となる危険性があります。必ず常温に戻し、圧力をゼロにして行ってください。
7.仕様の範囲外では使用しないでください。液が漏れたり配管が抜ける事故が発生する危険性があります。
8.圧力を印加した状態で開または閉にする場合、製品内の空間に液体・圧力が残る場合があります。温度上昇などにより残った流体の圧力が増加し、最高使用圧力を超えた場合、流体の噴出やバルブの破損の原因となる危険性があります。配管から取外す場合にもバルブを半開にして残圧を排出するなどの対策を行ってください。
9.流体が高温高速の液体の場合や個体粒子の混ざった二相流体の場合はボールシートが変形・摩耗し漏れる危険性があります。そのような場合には十分に使用条件を検証し、ご使用ください。
10.ハンドルは必ず全開または全閉の位置でご使用ください。中間位置でのご使用は流体やボールのエッジによりボールシートが傷付き漏れ、寿命低下の原因となる危険性があります。
注意
1.1ピースタイプのレバー交換以外の分解や改造を行わないでください。本来の機能が損なわれる危険性があります。
2.製品が高温になる環境下では製品表面に触れないでください。
3.接液部の材質はSUS316相当の鋳造材料を使用しておりますが、接液部以外にはSUS304を使用している部品もあります。使用される環境・流体を確認し、材質の特性を理解した上でご使用ください。
4.設置時には配管から受ける荷重の影響も考慮してください。変形や漏れの原因となる可能性があります。
5.配管を過大なトルクで締付け過ぎると本体やボールシートが変形する危険性があります。継手の締付トルクを参照してください。
6.バルブに配管を締付ける際は、デジタルカタログの設置の記載事項を確認し、適切な位置にレンチなどをかけてください。適切な位置にレンチなどをかけないと部品の緩みを発生させる原因になります。
7.禁油仕様ですが意図せぬ油分が付着している可能性があります。油分の付着がないことを保証するものではありませんのでご注意ください。
8.バルブの腐蝕性、発塵性は使用環境により異なります。機械、装置への悪影響が懸念される場合はあらかじめ使用条件に則した実機評価をしてください。
9.流体、開閉頻度などの使用条件により、摺動部のPTFEシール部が摩耗し発塵する場合があります、流体内への摩耗粉混入が問題になる使用条件では、バルブの下流側にフィルタを設置するなどの対策をしてください。
10.負圧で使用する場合は、吸込側に真空用フィルタを取付けてください。吸込まれたゴミにより作動不良の原因となる可能性があります。
手動弁シリーズのよくある質問
本製品は給油仕様となっております。流体真空では給油できないため、使用不可となります。
閉止部からの漏れはない構造になっています。
一方、スピードコントローラやスロットルバルブは、ニードルを全閉状態にした場合でも閉止部(制御機構部)からの漏れを許容しています。
20・60シリーズ用オプションとして、固定用ホルダをご用意していますのでご活用ください。
20・60シリーズ用オプションをご用意しましたのでご活用ください。
ボディが小さいため、サージ圧力(バルブなどで流れを閉止した際に一時的に上昇する圧力)に耐えられない可能性があり、水使用不可とさせていただいております。
ご用意しています。詳しくは、Inch・NPT仕様カタログをご覧ください。
流体の開閉を行う場合、ストップ弁を使用します。
ピスコでは、ハンドバルブ(HV)、ボールバルブ(BV)が代表的なストップ弁にあたります。
バルブとは、本来“弁体”のことで、ハンドバルブやボールバルブなどの手動バルブを指す場合と、ソレノイドバルブ(電磁弁)を指す場合があります。
ピスコでは、手動式ではハンドバルブ(HV)、ボールバルブ(BV)など、電磁弁ではSVRシリーズ、SVBシリーズがあります。
残圧処理弁は、機械の誤動作防止を目的に、回路中に残った圧力を任意に大気へ逃がすためのものです。
ハンドバルブの3方弁タイプ(キャップレバーに「3」の刻印があるもの)は閉止した際に、2次側残圧をキャップレバーの隙間から排気する機能を備えています。
また、チェンジバルブやメカニカルバルブなどを利用して残圧処理を行うことも可能です。
本体にMVM(マイクロスイッチタイプピン式)を内蔵しておりますので、以下の手順でチューブを接続してください。
1. 本体側面にあるペダル固定用の突起を確認します。
2. ペダル固定用の突起をドライバーなどを用いて押込みます。
3. ペダルが固定用の突起から外れますのでペダルを開けます。
4.
内蔵されているスプリングを取出します。
※この際、スプリングを紛失しないようご注意ください。
5. チューブ引き込み用穴(側面または背面)よりIN・OUT用チューブ2本を引き込みます。
6.
内蔵のメカニカルバルブ(MVM)のIN・OUTポートにチューブを接続します。
※チューブを確実にチューブエンドまで差込んでください。
7. スプリングを所定の位置にセットしてペダルを閉じてください。
8. ペダルを踏み、メカニカルバルブが正常に動作することを確認してください。また、ペダルを離した時にペダルが元の位置に戻ることを確認してください。
動画で見る配管方法
両方とも閉止弁には変わりないのですが、構造上の違いにより異なる特長を持っています。
お客様の用途に応じて選択してください。
ハンドバルブ
スプール弁(内部の弁体がスライドしてエアの開閉を行う)を採用。
エアの開閉を目的としており、流量の調整は基本的にできません。2方弁(開・閉)と3方弁(開・閉/閉の時に2次側圧力を大気へ排気)を選択可能。使用流体はエア専用となります。本体が樹脂製で軽量且つ、レバー幅が本体幅より小さいため、複数を並べて設置する場合にも適しています。
ボールバルブ
名前の通り球状の弁体が回転することにより開閉を行います。
完全開の時には内部が突貫上に開くため、流体の圧力損失が少なく、流量を最大限確保できます。3方弁は無く、2方弁(開・閉)のみとなります。ハンドバルブと比較すると、レバーの開き加減により若干の流量の調整も可能ですが、常態としての使用には推奨できません。使用流体としては、エアの他条件を満たせば水などでの使用も可能です。(※水配管に使用できるのは20シリーズ、60シリーズとなります)
ハンドバルブには、2方弁と3方弁の2種類があります。
2方弁はエアを止める・流すの切換のみを行います。形式末尾に「-2」とあるのは2方弁タイプになります。
3方弁は流れを止めた上でOUT側の残圧が排気される機能が付いています。
2方弁と3方弁の機能(動画)
2方弁と3方弁の見分け方
2方弁タイプであれば逆向きに使っても問題ありません。
3方弁タイプは残圧排気機能がついていますので、向きを必ず守ってください。
ハンドバルブはエア専用です。ボールバルブ(20シリーズ、60シリーズ)を使用してください。
真空配管において真空保持を目的とする場合は2方弁、真空破壊を目的とする場合は3方弁をご使用ください。
3方弁を使用する際は、取付方向にご注意ください
ハンドバルブを真空回路で使用する場合の注意
弊社ハンドバルブはチューブ径、ネジサイズに応じて2種類のサイズの樹脂本体を使用しております。
本体側面にある「HV5」、「HV7」の記載はこの樹脂本体の識別のためのもので、形式(品番)とは関係ありません。お客様に対して誤解を招くため、現在生産している製品には「HV5」、「HV7」の記載はありません。
取付方向を確認してください。
3方弁は残圧排気機能があり、バルブを閉じるとOUT側のエアが排気される構造になっています。
取付方向が逆になるとIN側のエアが常時漏れ続ける状態になってしまいます。
この商品に関するお問い合わせ
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