エアピンセット
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321.真空発生器、真空ポンプ対応ユニットのサイズ(漏れのない場合)例配管容積0.2ℓのタンクを使用し、0.6秒程度で真空圧力:–58kPaまで到達させたい場合、どの真空発生器を選定すれば良いのか。(供給圧力は、0.5MPa確保)ポイント–58kPa = –93(kPa) × 63(%)また、供給圧力:0.5MPaは確保できそうであることを参考に弊社カタログ値と比較しますと“Hタイプ”が妥当であると考えます。計算式による求め方■a平均吸込流量の計算式よりV×600.2×60Q =−=−= 20T10.6■b最大吸込流量の計算式よりQmax = 3 × Q = 3 × 20 = 60ℓ/min[ANR]上の計算式より、真空発生器の吸込流量は60ℓ/min[ANR]の物を選定すれば良いことが分かります。※上記のポイントより“Hタイプ”が妥当であることが既に分かっておりますので、弊社カタログ値と比較しますとH15(吸込流量:63ℓ/min[ANR])の真空特性が算出数値選定グラフより最善であることが分かります。選定グラフによる求め方吸着応答時間0.6秒と配管容積0.2ℓの交点より、最大吸込流量が求められます。(選定グラフ4の⑤→⑥の順序)Q ≒ 60ℓ/min[ANR]●選定グラフによる方法aチューブ容積選定グラフ3(P.29)「チューブ内径別配管容積」を使用し求めます。b最大吸込流量Qmax選定グラフ4(P.31)「吸着応答時間」より、吸着応答時間(T1、T2)とチューブ容積より、必要な最大吸込流量Qを求めます。ポイント■真空発生器の場合グラフから得られたQより大きい最大吸込流量の真空発生器を選定する必要があります。■真空ポンプ対応ユニットの場合グラフから得られたバルブの有効断面積より大きな真空切換弁を選定する必要があります。●計算式による方法a平均吸込流量V×60Q =−T1T2 = 3.5 × T1Q:平均吸込流量(ℓ/min[ANR])V:配管容積(ℓ)T1:吸着後の安定した圧力Pの63%に到達する時間(sec)T2:吸着後の安定した圧力Pの95%に到達する時間(sec)b最大吸込流量(真空機器の仕様吸込流量)真空発生器の場合▲Qmax = 3 × Q (ℓ/min[ANR])真空ポンプの場合▲Qmax = 2 × Q (ℓ/min[ANR])ポイント■真空発生器の場合上式のQmaxより大きい吸込流量の真空発生器を選定する必要があります。■真空ポンプ対応ユニットの場合Qmax有効断面積 S = – (mm²) 11.1※上式の有効断面積より大きい切換バルブを選定する必要があります。B.真空発生器、真空ポンプ対応ユニットの選定応答時間、使用条件が明確な場合、その情報から最適な真空発生器、真空ポンプ対応ユニットの選定ができます。真空発生器真空ポンプ対応ユニット真空ポンプ真空パッド真空関連機器技術資料

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